
(色彩検定1級)出題傾向と対策 独学・通学のメリット
色彩検定1級
ー色彩を提案するスペシャリストを目指すー
1級は一気に難易度が上がり、1次試験、2次試験の2回になります。 1次試験は2級までと同じくマークシート方式。1級の公式テキストから出題されます。 2次試験は実技試験になり、3、2級のPCCSや配色、慣用色名の知識も必要となり、総合的に問題を解く力が必要になります。
1級1次の出題範囲(1級公式テキスト)
- 色彩と文化
- 色彩調和論
- 光と色
- 色の表示
- 色彩の実務
- 色彩心理
- ビジュアル
- ファッション
- プロダクト
- インテリア
- 環境
- ユニバーサルデザイン
1級2次試験の出題範囲
(1、2、3級の範囲から出題されます)
- PCCS
- 色彩調和
- 配色技法
- 慣用色名
- 配色イメージ
- ファッション
- インテリア
- プロダクト
- ビジュアル
- エクステリア環境 など1〜3級のテキストから総合的に出題されます。
1級1次の公式テキスト
各種HP、大型書店で購入できます
AFTのHP https://book.aft.or.jp/doc/lineup.html
アマゾンHP 色彩検定1級公式テキスト
1級2次のテキスト
2次専用の公式テキストはありません。
1、2、3級のテキストを使用します。
試験勉強に必要なもの
・公式テキスト
・配色カード199a (日本色研)
・色彩検定過去問題1級(2018年度版)
*過去問題集は、前年の1級の11月の1回分の問題と解答が販売されます。
出題傾向
1次試験
1級の公式テキスト全体から出題されますが、出題率は項目によって異なります。
◯色彩と文化
ヨーロッパと日本の色彩の歴史 各時期の色彩の特徴、人名を暗記
◎色彩調和論
6つの色彩調和論の違いと、特徴を理解しましょう
光と色
◎色の知覚、色覚特性、色の様相をまとめて出題する傾向があります
◎照明 照明用語(光束、輝度など)は、出題率が高い分野です
◯混色 グラスマンの法則の中でも第一法則は重要です
◯XYZ表色系 XYZ表色系は、まずは用語を覚えると理解が早まります
◯L*a*b*色空間 XYZ表色系とセットで出題されます
色の表示
◎オストワルト表色系
◎NCS表色系 オストワルト表色系と合わせて出題されます。
◯色名 出題率はやや低めですが、理解しておきましょう
色彩の実務
◎視感測色 視感測色の条件を覚えましょう
◎物理測色 2種類の測色の特徴を理解をしましょう
色彩心理
◯心理学的尺度構成法
◎一対比較法、SD法 用語をしっかり理解しましょう
◯心理物理学的測定法
◯色知覚の複雑性
◯配色イメージ
1次試験だけでなく、2次試験でも出題される傾向があります。
◯ビジュアル
テキストをしっかり読んでおきましょう
ファッション
◎ファッションカラーの変遷
1次試験だけでなく2次試験でも出題される傾向があります。
◯ファッションビジネスの構造
◎繊維
1次試験だけでなく2次試験でも出題される傾向があります。
◯プロダクト
テキストをしっかり読んでおきましょう
インテリア
◎インテリアコーディネーションと色彩計画
環境と共に出題数も多い分野です。ファッション以降はテキストを読むことが大切です。
環境
◎景観的な見方の基本と分類
1次試験、2次試験ともに出題率が高い分野です
◯色彩計画の捉え方 色彩計画のプロセスを理解しましょう
◯ユニバーサルデザイン
1次試験は、4択のマークシート方式の問題です。テキストの内容が各分野とも深くなり、やや読解が難しく感じると思います。特に視覚系、表色系、色彩心理の部分は理解するためには、参考書やネットでの情報収集が必要になるかもしれません。
2次試験
2次試験は実技になります。当日、問題用紙と配色カード199aが配布されます。
(配布される配色カードは、通常最初に含まれている説明用の白い紙は入っていません)問題文は文章題です。解答に該当する配色カードを選び、指定のサイズに切り、問題用紙に貼っていきます。問題用紙に直接解答を貼っていきますので、問題用紙は当日回収されます。配色カードは持ち帰れます。
2、3級の慣用色名
慣用色名を覚えるときに、PCCSのカラーカードの番号に置き換えると何番になるかも合わせて覚えます。公式テキストには掲載されていないので、参考書などを参考にして覚えましょう。
PCCS
トーンの名前、明度、彩度、トーンのイメージなど暗記します
色彩調和、配色技法
2、3級の色彩調和と配色技法をしっかり覚えましょう
その他、心理四原色、加法混色、減法混色の原色がPCCSの何番かも覚えておきましょう。
1級のファッション、インテリア、エクステリア環境なども2次試験に出題される傾向があります。
勉強期間と勉強方法
1級の合格率は35%前後なので、しっかりとした準備期間が必要になります。
2次試験まで含めて4ヶ月ほどあると安心です。
1次試験は1級の公式テキストのポイントを押さえた暗記と、過去問題を繰り返し解く。
2次試験は、1、2、3級の必要箇所の暗記と文章問題に合う慣用色名、配色などを時間をかけずに解けることがポイントになります。
1次試験から2次試験まで1ヶ月とあまり期間がありませんので、2、3級は夏頃から事前にしっかり理解しておくと良いでしょう。
通学のメリットは、1級2次試験まで効率的に学べる点です。
1次試験はテキストから特に出題率の高い箇所や必要な部分を講義で学べること。2次試験は専用のテキストがありませんので、3、2級のテキストから必要な部分を知ることができ、問題の解き方を学べます。
色彩検定対策講座 3・2・1級・UC級の
詳細はこちらから
色彩検定受験の方にオススメの記事
色彩検定1級2次試験の慣用色名をPCCSに変換して覚えます。
色彩検定3級試験の出題範囲は?勉強法は?
色彩検定2級試験の出題範囲は?勉強法は?
色彩検定1級1次試験の出題範囲は?勉強法は?
色彩検定1級2次試験の出題範囲は?勉強法は?