
色彩検定1級2次試験受験の方に 慣用色名とpccsを覚えよう-3-
このコラムでは「慣用色名をpccsの番号で覚える」ことをまとめました。由来とともにお読みくださいね。
「慣用色名を覚えよう」はNo1〜No3まで、3つのコラムに分かれています。
気になるところからチェックしてみてくださいね。
色彩検定1級2次対策 慣用色名を覚えよう1 ピンク〜ブラウン系
色彩検定1級2次対策 慣用色名を覚えよう2 黄系〜緑系
セル
リアンブルー pccs v16(v17,18,v18)セルリアンブルーは対応するpccsがたくさんあるみたいです
もともとは、「空色」を意味していたのですが、コバルト顔料の青い絵の具の色をさします。
マリンブルー pccs dp16
水兵の制服の色などに見られる藍染の色。少し緑みがかった青です。
ネイビーブルー pccs dk18
イギリス海軍の制服の色。こちらも藍染の色です。マリンブルーよりも暗い色です。私たちもネイビーブルーは、洋服の色に馴染みのある色ですね。
瑠璃色 / ウルトラマリンブルー / 群青色 pccs v19
半貴石のラピスラズリのことで、これを粉砕した顔料がウルトラマリンブルーです。日本では群青色と呼ばれています。
フェルメールが好んで使用していたのが、このウルトラマリンブルーで「フェルメールブルー」とも呼ばれていました。
桔梗色 pccs v20
桔梗の花の色のような青紫。実際の花の色よりも鮮やかな色ですが、平安時代より使用されてきた色名。夏から秋にかけて咲く花ですね。
牡丹色 / マゼンタ pccs v24
牡丹の花のような鮮やかな赤紫です。
ウィスタリア pccs b20
ウィスタリアは、フジの花の英名です。日本の色名の「藤色はlt20+」ですが、ウィスタリアはb20と鮮やかになります。
菖蒲色 / パープル pccs b22
あやめの花に似た、赤みがかった紫(赤紫)のことを菖蒲色(あやめいろ)と呼びます。同じ漢字で、「しょうぶいろ」と呼ばれる色もありますが、こちらは青みの紫になるようです。
藤色 pccs lt20+
藤色は、フジの花のような青紫。
藤というと源氏物語の藤壺女御は、光源氏の継母であり、最愛の人とされています。当時から藤を愛でる宴などがあったようですね。
ライラック pccs lt22+
ライラックの花のような色です。フランスでは、リラと呼ばれる花のことです。
ラベンダー pccs sf22
ラベンダーの花のような淡い、ソフトな紫色。
ラベンダーは「洗う」というラテン語がもとになっています。香水、アロマなど日常でもよく使用しますね。
江戸紫 pccs d20
武蔵野に自生していたムラサキを使用して染めた青みの紫のこと。
歌舞伎の助六が巻いている鉢巻の色も江戸紫です。
古代紫 pccs d22
江戸紫より前は赤みによった紫で、日本古来のくすんだ紫を指す色です。
茄子紺 pccs dkg22
茄子の皮のような色みのこと。藍色を濃色で染め、蘇芳で重ね染めした色だそうです。
モーブ pccs v22 (b20)
世界初の合成染料です。1856年にウィリアム・パーキンが発見しました。当時は、紫の染料では貝紫しかなかったので、パーキンは特許をとって染料の工場を作ったそう。
1862年のロンドン万博では、ヴィクトリア女王がモーブで染めたガウンを纏いました。
バイオレット pccs v21
ニュートンが虹の端の色としたのはバイオレットで、可視光線の一番波長の短い部分を指します。もともとは、バイオレットは菫のことで、日本語でも菫色と訳しますよね。
こちらもご覧くださいね。
色彩検定1級2次対策 慣用色名を覚えよう1 ピンク〜ブラウン系
色彩検定1級2次対策 慣用色名を覚えよう2 黄系〜緑系
色彩検定1級2次対策 慣用色名を覚えよう3 青系〜紫系
色彩検定3級試験の出題範囲は?勉強法は?
色彩検定2級試験の出題範囲は?勉強法は?
色彩検定1級1次試験の出題範囲は?勉強法は?
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