
色彩検定1級2次試験受験の方に 慣用色名とpccsを覚えよう-1-
色彩検定1級の2次試験受験に欠かせないのが
「慣用色名をpccsの番号で覚える」ことです。
なぜかというと・・・
過去問題では「桜色」を、pccsで何番になるか解答の語群から選択させ、配色カードを貼るという問題がありました。その続きの問題では、配色問題が出題されますが、桜色=p24+が間違っていると、次の配色問題も誤ってしまいます。
そこで、このコラムでは「慣用色名をpccsの番号で覚える」ことをまとめました。由来とともにお読みくださいね。
このコラム「慣用色名を覚えよう」はNo1〜No3まで、3つのコラムに分けています。
色彩検定1級2次対策 慣用色名を覚えよう1 ピンク〜ブラウン系
このコラムでは、ピンク〜赤系をまとめています。
慣用色名 ピンク〜ブラウン系
桜色 pccs p24+
桜の花は、白に近いような薄いピンクですね。
紅梅色 pccs lt 2+
梅の花のような明るいピンク。桜色p24+より少し鮮やかですね。
オールドローズ pccs sf2
園芸のオールドローズではなく、ロココ時代に流行した色名。
落ちついた印象のピンクです。
珊瑚色 / 韓紅花 pccs b2
珊瑚色 珊瑚の色のようなピンクです。コーラルピンクともいいます。
サーモンピンク pccs lt 4+
鮭の身のような少し黄みがかったピンク。
イメージは、お刺身のサーモンみたいな感じです。
チャイニーズレッド pccs v4
中国の辰州などで取れる顔料です。
カーマイン / ポピーレッド pccs v2
真っ赤といえばカーマイン。1級のテキストの歴史の章にも出てくる色ですね。
サボテンに寄生するコチニールという虫から取れる染料です。
ポピーレッドは、ポピーの花の色になります。
バーミリオン / 朱赤 / スカーレット pccs v3
硫化水銀から作られる顔料。絵の具などに使われます。
黄みがかった赤です。
茜色 pccs dp2
アカネの根で染められた色。古くからある染料で、万葉集にも「あかねさす~」とありましたね。夕焼けの空の色を、茜色と呼びます。
蘇芳 / テラコッタ pccs d2
蘇芳は、インドのマレー半島で取れるマメ科の植物染料。
日本では、奈良時代から使用されているそうです。
紅花や紫の代用品として使われたこともある色になります。
テラコッタは、素焼きのレンガの色ですね。
マルーン pccs dk2
マルーンは栗のこと。
日本語の栗色は、dk4なので、少し赤みよりですね。
黄丹 pccs b4
黄丹は、皇太子の礼服の色で、皇太子の結婚の儀でも着用されています。
紅花とクチナシで染められている色です。
柑子色 / ゴールデンイエロー pccs b6
柑子は、コウジミカンのような色のこと。
ミカンより少し薄い色とのことですが、b6になります。
山吹色 / クロームイエロー / 鬱金色 pccs v7
山吹色は、やや赤みによった黄色です。テキストにも花の写真がありました。
生成り / エクルベイジュ pccs p6+
「未加工の、未漂白の」糸の色なので、少し黄みがかった白です。

ベージュ / 茶鼠 pccs ltg6
ベージュは、生成りより少し暗い色。フランス語で、染める前の羊毛の色です。
桧皮色 pccs g4
桧の表皮を取り去った内側の色。蘇芳で染められているそうです。
栗色 / 弁柄色 / 鳶色 / 煉瓦色 / 海老茶 pccs dk4
栗色、鳶色、煉瓦色は、それぞれその物の色になります。
バーントアンバー pccs dkg6
イタリアのウンブリア地方で取れる顔料。
焼く前がローアンバー。(dk8 少し黄みがかっている)
焼いた後がバーントアンバー(dkg6 少し赤みがかります)
*琥珀のアンバーとは違いますよ
煤竹色 / セピア pccs dkg6
煤竹色も由来は諸説あるようです。セピアはイカスミをインクとして使っていたことから茶色の色名となっています。
チョコレート pccs dkg4
チョコレートのような暗い色ですね。
バーントシェンナ pccs d4
イタリアのルネサンスの中心地、トスカーナ地方のシエナで産出する顔料。
焼いた顔料の色の名前が、バーントシェンナ、焼く前の顔料の名前が、
ローシェンナ pccs dp4
代赭色 pccs d4
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